いでたま。の日記

自分の記憶のための記録(K-POP多め)

考えてないようで考えていると思うけどやっぱり考えてないと思う。(Kポの話じゃないです)

今日は長女の高校卒業式。
長女の高校3年間は決して安泰ではなかったけど、この1年は特に激動であっという間だった。
2年生の秋に保護者だけ学校の体育館に集められ
「大学のセンター試験が来年お子さんたちの年から方法が変わります。特に英語」と散々脅しをかけられて説明され、恐怖心を植え付けるだけ植え込まれたのにそのわずか数ヵ月後に「やっぱり(民間試験の取り入れは)延期で」と抜かしやがった所からもう空気が抜けてしまった母娘(特にワタシ)。
その後の567の騒動もあり、結局本気であの子が勉強したのかしてないのか分からないまま。
それでも一応進路もだいたい決まり、卒業させてもらえることになった。(「もらえる」という表現が本当に当てはまる)
嵐のような天気の中で行われた卒業式は、保護者の出席は1名まで。国歌・校歌・卒業生の歌・在校生の歌は全て吹奏楽部の演奏に変更になった。(仰げば尊しクラリネットで演奏した男の子がめちゃ上手かった)
保護者は教室には入れて貰えず、体育館でそのまま解散。
担任の先生に「最後までご迷惑おかけしました」と一言謝りたかったな💧
それにしても、答辞を読んだ子の内容が凄かった。
まず「第1希望の高校に落ちてこの学校に来た」という告白から始まり、部活に打ち込んだのにコロナのせいでインターハイが中止して気持ちが灰になった話や、学校に行けない中で大量の課題を消化しなきゃいけない焦り、勉強に対する不安、親との衝突、といった恨み節のオンパレード。でも最後は自分の両親の自慢と愛溢れる思いを沢山述べて感謝の言葉を伝えていた。
私はそれを聞いて「暗い!ヤバい!今どきの答辞ってこんなんなのか?!?!」と困惑していたのだが気づけば周りからクスンクスンとすする音が……更に困惑するしかなかった。

おそらく、ほかの親御さんは自分のお子さんたちの不安を一緒に感じ、励まし、乗り越えてこられたのだろう。

我が家は長女が休校中に大量の課題を消化していたとはとても思わない優雅な時間の過ごし方をしていたので、私も結局そのまま何も変わらない1年を過ごしていた。その違いがこの卒業式に反映されてしまったのだろうか。

長女は式が終わったあと部活の友達とランチを食べに行き、帰ってきたのは夕方。
答辞を聞いてどう思ったのかを尋ねたところ「とにかく両親への愛の重さに驚いた」との事。感謝されてない私たち夫婦(笑)
コロナのせいで勉強とか不安じゃなかった?と聞くと、暫く考えてから話し出したことは
「自分て、あんまり不安とか悩みを人に言わないようにしてるんだけど、『口に出さない=それは悩みではない』て思ってるのね。だから私は悩みを口に出さない。だから悩みはない。だからハッピー」
というとんでもない持論を聞かせてもらった。

幼少の頃から幼稚園や学校の出来事とかをあまり話す事がなかった長女。
実はいろんなストレスを彼女なりに受けていたのかもしれない。いや、受けていたのは間違いない。かなりの変わり者だから。こんな変わり者を攻撃するヤツがいないはずない。でもそういったトラブルを特に小学校に上がってからは殆ど聞いたことがなかった。というか、周りのその手の類のトラブルの話もあの子から聞いたことない。ほかのママ友経由で「クラスでこんなことあったらしいよ!」と教えて貰ってビックリして娘に尋ねても「えー?知らーん」で終わってしまうことが多かったのだが、実はそれは彼女なりのトラブル回避法であり、自分というアイデンティティーを保つための手段だったのかもしれない。

今まで「何も深く考えてない子」と思っていた長女。
本当はもっと奥深くまで考え抜いた故の悟りの境地にいるのかもしれない。

卒業おめでとう。
そして受験お疲れ様。