いでたま。の日記

自分の記憶のための記録(K-POP多め)

母性の行方 〜映画『ソボク』感想〜

最初に言っておきますがネタバレしてます。
これから映画見るつもりだけどネタバレ拒否!な方は読まないで下さいね。夢がなくなるかもしれませんから。

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世間がコロナ禍になってからずっと脚が遠のいていたが、韓国映画『ソボク』を見る為に久しぶりに映画館へ行った。
名古屋まで出ずとも地元の映画館で見られる!嬉しい!ありがとうイオンシネマ
しかも本日は20日お客様感謝デーで1100円!ありがとうイオンシネマ
朝イチ8:55の回に行く。客数は自分含め10人程。全員がほぼ同世代と見受けられる。
まあ、平日の朝っぱらだしね。
パンフレットは品切れだった。990円もするのか。昔は500円ぐらいで買えなかったっけ?(いつのハナシ)

ストーリー云々はググれば大体出てくる時代なので割愛。
自分が見た感想のみ書くね。

登場人物は至って少ない。
エキストラもそれほど多くはない。
主要人物はドラマでよく見たことある、どの人も演技派で一癖二癖ある役者さんばかり。
安定して見ていられる。

そして主演のコン・ユとパク・ボゴム

なんと言ってもボゴム。
この映画はボゴムの為の映画と言っても過言ではない気がする。
コン・ユの役は確かにコン・ユも良かったが、他の役者でも成立したかもしれないと思う。
チョ・ジョンソクとかキム・ガンウとかその世代の辺りの役者ならきっと誰でも上手くやれる。
だがボゴム演じるソボクは、ボゴム以外はちょっと考えられない。
表情の変化はそれほど無いが、全てが眼に表れている そんな演技。
そしてそれがとてつもなく可愛いのだ(←強調)
隔離された部屋でずっと生活をしてきた為、とても純粋無垢な少年のまま大人の姿になってしまっているソボク。
そんなソボクのキャラがボゴムにピッタリ過ぎてスクリーンにボゴムが映る度に口からため息と共に魂まで出そうになってしまったBBA。
初めての外界で全てのものが珍しく、「なんで?どうして?」とコン・ユを質問攻めにするドチテ坊やのボゴム。
初めて研究着以外の服を着て嬉しそうなボゴム。
スニーカーが欲しくてコン・ユを無言でじっと見つめるボゴム。

か··········かわいい!!!!!!!!

ボゴムを見ていると、かつて金融会社のCMに出ていたチワワのくーちゃんを見ていた時のような気持ちを思い出した(伝わる人は同世代)。

映画を見ながら母性が溢れ出した私。

ストーリー中も、母親に対する思いが出てくるのだがそれも私の母性を更に分泌させた。
チャン・ヨンナムさん演じるソボクの遺伝子上の母親も、最初はクールにソボクを研究対象として扱っているかのように見えていたが、やはり彼女の中の母性を消すことは出来なかった辺りとか 「ほへぇぇぇ」てなった。わかるよー、ソボクかわえぇもんなぁ。
ソボクの眼から涙が流れる度に、私の目からも水が·····そしてそれがマスクに沁みて蒸気になりメガネを曇らせるので拭くためにメガネ外すと画面がなんも見えなくなるという悪循環と闘うBBA。

長々書いたが、ボゴムにたいしての私の気持ち悪さしか書いとらんな。

ストーリー全体としては、何か足りない感じ。
アクションもあるがそこそこしかない。
そして映画にありがちな濡れ場もなけりゃ恋愛要素もほぼゼロ。
裸もなかった。ボゴムやコン・ユの上半身ぐらい見せてくれても良かったのに。そんな場面、作ろうと思えば絶対作れたはずなのにな。
とにかく山場がない。見てて「うをっ!」となる箇所がなかった。
ドンパチもそこまで派手じゃないし。
設定が非現実的だからもう少し派手にドカンドカンやってもいいのに。コン・ユのアクションとかもうちょい見たかったぞ。予算の関係か?
とにかく全体的にコンパクトで、サラッと見終わった印象。これがきっとハリウッドだったら10倍ぐらいすんごい演出たくさん加わってそう。
脚本もイマイチ説明が足りない。
コン・ユとボゴムがオンマの話をするのだが、コン・ユが「オンマはいない」て言うんだけどそれも何か意味があるのか無いのか。何故いないのか、その時のコン・ユの表情には何かありそうな含みを感じたからそれについての説明とかあるのかと思ったら無かったし。カットされてるのか?

あと、疑問に思ったのは
コン・ユ演じるギホンはソボクに対して「ヒョンと呼べ」と言い、ソボクもギホンを信頼してから「ヒョン」と呼ぶようになったけど、ギホンは最後までソボクの事を名前で呼ばなかったんだよなぁ。なんで1度も名前を呼んであげなかったんだろう。ソボクを人間として見ることを最後まで躊躇ったのかなぁ。
韓国って、ヒョンとかオッパとかそういう呼び方に拘りというか階級というか距離感を測る道具というか、そういうとこあるよね?
そう呼ばないと よそよそしい、みたいな。
きっとそういうニュアンスもあの脚本の中に組み込まれていると思うんだけど、日本人にはその辺を汲み取るのはちょっと難しいなぁ。きっと韓国人にしか分からない感覚があるんだろうけど。

コン・ユの見せ場はあんまり無かったように思う。
私がボゴムばっかり見てたせいかもしれないけど(苦笑)
さっきも書いたけどもっとアクションシーン(肉弾戦)があればよかったのになぁ。

当たり前だけど、コン・ユには母性は感じません(爆)

ボゴムが本当に可愛い。映画見終わって何時間も経ったけど私の母性が止まりません。
次女は塾に行ってしまったので、とりあえずリビングにお茶を飲みに来た長女に
「ハグしよっか」
と言ったら
「·····暑いから遠慮します」
と拒否られました。

母性が彷徨っております。トホホ·····